キセキレイのさえずり ブドウのブリージング 梅の花粉採り

・3日ほど前から、自宅周辺の電線の上でシューティングゲームのような鋭い鳴き声が聞こえるようになりました…キセキレイです。その他にも冬の間静かに地鳴きをしていたホオジロたちも独特のフレーズをさえずるようになりました。春ですね~。

 

・今、ぶどう畑では雨除けのシートをかぶせる作業をしています。暖かい日には剪定痕から水が滴るようになりました。ブリージングというそうです。いっぱいいっぱいぽたぽた落ちますが、時期になったら止まるので心配ご無用。今はすっきり見渡せるぶどう畑も、すぐに枝が伸び、草も伸びてジャングルのようになります。

 

・暖かい地域ではそろそろ桜の開花か?というニュースも流れていますが、自宅周辺はやっと梅が満開になりました。せっかくなので満開の少し前に梅の花粉採りをしました。

 

ここに引っ越してくる前から庭にあったアンズ。なかなか実がなりません。…どうやら受粉が必要なようで…。調べたら梅の花粉でも受粉できるとあったので、試してみることにしました。

 

完全に開く前の開きかけた花を採取。花びらを取って、雄蕊(オシベ)をざる(100均で買った調理用のざる)に軽くこすりつけると、花粉の入った「葯(ヤク)」がぱらぱらと落ちます。

 

紙の上に広げて、20度~25度のところに1日ほど置くと、開葯します。一番下の写真の左が開葯前、右が開葯後です。(右の写真の右側と下に、まだ開葯前の葯が残っています。)開葯すると葯の外側の袋は割れてちっちゃくなって裏返り、開いた葯が細かい花粉で覆われているのが見えます。

 

これを紙などに包んで乾燥剤と一緒に瓶などに入れ、冷蔵庫で保存。アンズの花が咲いたら、やわらかい筆などにつけて受粉します。

 

「花が咲いたな~…満開だな~…散ったな~…」と、何気なく毎年眺めていましたが、花が開いて雄蕊が開き、葯が開いて受粉して…。ちっちゃな世界では壮大なドラマが展開されていました。

 

(次のブログ更新は4月3日の三日月の日です。)