まつぼっくり

いろんな所で普通に見る松。先日ふとその先端にある、今年ついた雌花を見て、その形の美しさと愛らしさに見入ってしまいました。

 

「まつぼっくり」というと「茶色」というイメージがありますが、雌花はなんとも高貴な紫。そして形は、ちっちゃいけれどちゃんと「まつぼっくり」です。

 

  • 一番上の写真のてっぺんが二番目の写真(今年の雌花)。
  • その下の枝の分かれ目が3番目の写真(昨年咲いた雌花の1年後の若い球果)。
  • さらにその下の枝の分かれ目が一番下の写真(昨年秋に熟した球果)です。

 

松ぼっくりの種鱗の上に種が乗っている事は知っていましたが、それが熟すのは開花から1年半後…というのは知りませんでした。

 

一般的な感覚では、春に咲いた花は、早いものはその年の初夏に熟します。遅くても冬が来る前には熟します。でも松は、その冬も過ぎ、その次の春も夏も過ぎて、ようやく次の秋に熟すのだそうです。

 

なが~いですね~。時間をかけてこつこつこつこつ…。他の実が早々と熟していくのも我関せず。自分のペースでゆっくり熟す「まつぼっくり」…なんだかとってもいいですね~。