モモとナシの未熟果の断面図

「果実とは」…「子房」が太ったもの…なんだそうです。…で、実は私たちが「果実」と思っていたものが「果実ではないかも」…なんだそうです。

 

今日の写真は左側の列が「モモ」右側が「ナシ」です。同じ「バラ科」ですが、実の形状はずいぶん違います。

 

一番上は外観。モモの軸は短いですが、ナシの軸は長~いですね。割ってみたところが2番目の写真。注目は軸の反対側、お尻の部分。モモはつるんとしていますが、ナシにはおへそのようなへこみがあります。

 

モモの実は一番外側の皮が「外果皮」美味しい部分が「中果皮」種の周りが「内果皮」で、正真正銘これ全部が「果実」だそうです。

 

ところが「ナシ」は様子が違います。モモの外果皮・中果皮及び内果皮に当たる部分は種の周りの筋のある部分。その周りに花床のずいがあり、その部分までは一般的に「芯」と呼ばれる部分です。

 

…で、美味しい部分は花床が育った部分で、「果床」と呼ぶそうです。…なので、リンゴやナシは「偽果」と呼ばれるそうです。

 

下の部分のへこみは花柱のなごり。ナシは花が咲くと花の下の子房のさらに下の部分がぐぐ~っと子房を包み込んでいく…ということらしいのですが…その過程…見てみたかった~。

 

来年は花のつぼみから断面観察するぞ!…それにしても「断面」…面白いですね~。はまります。