ぶどう畑のアナグマ

今日の写真は5日ほど前。お昼の休憩を終えてぶどう畑にもどってみると、なにやら茶色いこんもりしたものが畑にあります。…で、よくよく見ると動きます。

 

近寄ってみると「アナグマ」でした。15メートルくらいまで近寄って、目も合っているのに、構わずあちこちほりほりほりほりほりほり…。土の中のミミズやモグラなどを食べていると思われます。

 

アナグマはブドウを食べる事はないそうですが、穴掘り名人で、獣避けの柵の下を頑丈な前足で掘って入り込みます。そして、その穴から、ブドウを食害するハクビシンやアライグマなどが入り込みます。

 

さらに少しずつ近寄っていくと、さすがに逃げて行きます。逃げた先には、傷んだ波板に大きな穴があいていました。

 

アナグマは今、出産・繁殖の季節。アナグマの妊娠は少し変わっていて、受精卵が着床せずに約9カ月の間、子宮内を浮遊し、着床後は出産まで60日ほどなんだそうです。受精卵が着床するまでの浮遊の期間によって、妊娠期間に幅があり、妊娠期間は308日~336日という資料があります。

 

イタチやジャイアントパンダ、カンガルーなど、こういった「着床遅延」がおきる生き物は他にもあるそうです。同じ哺乳類でも、いろいろですね~。