つがいのモズ

昨日、スズメが交尾していたすぐ近くの電線で、その日の夕方、今度はモズがデートをしていました。写真は光の加減で色味がわかりにくくなっていますが、上のモズがオス、下がメスと思われます。

 

仲良く寄り添って頭を近寄せあったり、メスのモズがじらすような感じでちょっと離れてみたり…なかなか微笑ましい光景です。

 

交尾するかな?…と思って、ガン見していたら、上の方のモズからどこかへ飛んで行き、続いて下の方のモズも飛んで行ってしまいました。…デートの邪魔をしたようで…

 

昨日のスズメの時も思ったのですが、メスの方がお腹周りがふっくらしているような気がします。(繁殖期のこの時期だからかどうかはわかりません。)

 

今朝6時頃、シジュウカラがしきりに鳴くので、その方向を見たら、遠くにメスのモズと思われる鳥が、電線の上で、じ~~~~っと留まっているのが見えました。(このモズ自体が鳴き真似して鳴いている感じではありませんでした。)

 

羽づくろいをしたり、キョロキョロ見まわしたり…相方でも探しているのでしょうか。5分ほどした後、草むらの中に飛んで行ってしまいました。オスを見つけたのか、それともこちらに気が付いて逃げたのか…。

 

モズの繁殖の時期は2月頃から8月頃との記録があります。地域によって、寒い時期に南で繁殖を終えたモズが暖かい時期になると北上する…とか、寒い時期に平地で繁殖していたモズが、暖かくなると標高の高い涼しい場所に移動する…とか、また、寒い時期に生まれた小鳥が、成鳥になって暖かい時期に繁殖を始めるとか…いろんな資料が出てきます。

 

モズは、獲物を枝に突き刺して放置する「はやにえ」の行動から、不気味な鳥というイメージがあります。でも、それはあくまで人間が勝手につけたイメージで、モズ自体は、ふくふくとした体形といい、暖かな色合いといい、また、求愛のほほえましい様子といい、なかなか愛らしい鳥です。