二重の虹(ダブルレインボー)

最近、雨の日の夕方、雨はまだ残っているのに日没間近の太陽の方向は晴れているようなお天気の日があります。

 

晴れているのに雨が降っている状態を、「日照雨(そばえ)」「方時雨(かたしぐれ)」と呼ぶそうです。主に「日照雨」は夏から秋に使うそうで、冬は「方時雨」を使うそうです。春間近ですが、今だったら「方時雨」と呼んでもよいのでしょうか。

 

こんなお天気の時は、太陽の反対側に美しい虹が出ることがあります。先日の夕方、庭で作業をしていたら、ご近所さんが娘さんと一緒に空を見上げながら「虹が見えるよ」と教えてくれました。下ばかり見て作業をしていたので、頭の上にひろがっていた美しい光景を見過ごすところでした。

 

今日も先日と同じようなお天気。「もしかしたら…」と期待して時々空を見上げていたら、期待通り、美しい虹が現れました。

 

虹が出ると、「二重の虹は無いかな~…」と探します。とりあえず、カメラを向けてシャッターを押します。虹が綺麗にとれるように、カメラのISO感度を変えて何枚か撮りました。写真を撮りつつ確認したら、ISO80で写した写真の中に美しい二重の虹が写っていました。

 

そう思って眺めてみると、なるほど、二重の虹が肉眼でも確認できます。

 

二重の虹って、主虹の上に色が逆さまの副虹だけがあるものだと思っていましたが、写真を見ると主虹と副虹の間がぼんやりと赤っぽい色になっているように見えます。なんだか主虹と副虹を欄干として、淡い紅梅色の大きな橋が空にかかっているようにも見えて、おとぎ話の世界に迷い込んだような気分になりました。

 

ダブルレインボーは幸運の印なんだそうです。「今までの苦労が報われ幸福が訪れる」「今までの努力が実を結び、苦しみが終わる」「卒業」「祝福」「ダブルレインボーの写真を携帯の待ち受けにすると願いが叶う」…とか…

 

みなさんの上に幸せな春が訪れる事を、心から祈ります。