かりんのレシピ(1)かりんジャム

秋の実り。珍しく「かりん」が手に入りました。かりんは生では食べられません。香りは良いのですが、固いし、ぱさぱさしています。

 

せっかくなのでこれもいろいろ仕込むことにしました。かりんの下ごしらえは、皮をお湯を使ってスポンジなどでごしごし洗います。(皮には油分がたっぷりついています。)水けを拭いて2~3日置いて、皮に油が浮きだしてから仕込むそうです。

 

ジャムのレシピには洗ってすぐに仕込めるものがあったので、少しだけ試してみました。果肉を入れる方法と、果肉を入れない方法があったので、両方試してみました。果肉を入れた方は、食感が若干気になる人もいるかも。…でも、量はたくさん作れます。2つのレシピでは砂糖の割合が随分違います。実を入れるバージョンの方が甘いです。とりあえず、レシピ通りに作ってみました。

 

作ってみると、かりんから出る豊富なペクチンに驚かされます。家中かりんの良い匂いが充満します。

 

  • かりんの下ごしらえ→湯を使ってスポンジなどで表面の油を洗い、水けを拭く。
  • かりんを扱うときの注意→かりんは硬いのと、皮が滑りやすいので、皮を剥いたり切ったりする場合はけがをしないように気を付けてください。

 

・かりんジャム 実を入れるバージョン (できあがり 約300cc)

< 材料 >

  • かりん1個(約300g)
  • 水 500cc
  • 砂糖 280g

< 作り方 >

  1. かりんは皮をむいて芯を取る。(後で使うので、捨てないで…)実は細かく刻む。
  2. 皮と芯を鍋に入れ、水500cc入れて10分ほど煮てざるなどで漉す。(とろみのある漉した液を使います。皮と芯は捨てます。)
  3. 2で漉した液を少し大きめの鍋に入れ、さらに刻んだ実と砂糖280gを入れて軽く混ぜ、2時間ほど置く。
  4. 3を中火にかけ、混ぜながら少し沸騰させて実が少しオレンジ色になったら火からおろす。
  5. 4を8時間~10時間ほど放置する(もう少し長くても大丈夫)
  6. 放置後火にかけ、焦げないように木べらで混ぜながら、10分ほど煮る。(沸騰後強めの中火にして…沸騰を保ったまま吹きこぼれない程度の火加減で…)(やけどに注意)
  7. とろみがついたら、清潔な容器に入れて保存。

・かりんジャム 実を入れないバージョン (できあがり約150cc)

< 材料 >

  • かりん 1個 (約300g)
  • 水 700cc
  • 砂糖 230g

 

< 作り方 >

  1. かりんは4つ割りにして種を取り除き皮付きのまま薄いいちょう切りにする。
  2. 鍋にかりんと水700ccを入れて、沸騰後吹きこぼれない程度に火を弱めて、30分~40分煮る。
  3. 2を茶漉しなどで漉す。(漉した液を使います。実は捨てます。)
  4. 漉した液を少し大きめの鍋に入れ、砂糖230gを入れて火にかけ、焦げないように木べらで混ぜながら、10分ほど煮る。(沸騰後強めの中火にして…沸騰を保ったまま、吹きこぼれない程度の火加減で…)(やけどに注意)
  5. とろみがついたら清潔な容器に入れて保存。