ぶどうを種なしにする技術

下2つの写真は、今のぶどう畑です。

3月下旬にご紹介した時から、ずいぶん賑やかになりました。

 

もうすぐ花も咲きそうです。

種なしにする作業も、もうそろそろです。

 

ぶどうは、ほうっておくと、ほとんど種が入ります。

そこで、ある時期に、花穂を「ジベレリン」という植物ホルモンに浸すと、種が入りにくくなります。(品種や状況などにより、種が入ってしまう場合もあります。)

「ジベレリン」というのは、植物の生長促進や、種の休眠を打破するなどのために、普通に植物自身が持つ植物ホルモンです。

 

ただ、品種によって、この「ジベレリン」の時期や扱い方が異なるので、それぞれ対応しなければなりません。

ほとんどの場合、「花が咲いてから〇〇日」なのですが、ベリーAの場合、「満開前13日!」・・・「前」って・・・いつなんだよぉ~・・・というわけで、ベリーAはその予測に特に技術がいります・・・が・・・その後の天候が急に冷え込んだりして・・・ほんと難しいです。

 

それにしても、この「ジベレリンに浸すと種ができにくくなる」と発見した人って、すごい!

しかも、日本人なんだそうで。

なんだかとっても嬉しい。

でも、最初は信じてもらえなかったんだろうなぁ~

「そんな事できるわけない!」とか「無駄だ!」とか何とか言われたんじゃないかなぁ~

「発見」や「開発」・・・それらの事につきまとうそういった苦労の末に、私たちの生活って支えられているんだね。

改めて、感謝!